サカヅメハウジング安久(あんきゅう)です。
2024年新年、能登沖での大地震の影響で、新潟県内も多くの被害が発生しました。
被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
その中でも顕著だったのが、新潟市西区で多発した「液状化現象」による被害。液状化は、地震による揺れの大きさ(強さ)と、そして地盤の構成によって起こります。今回も液状化により、家が傾いたり道路が沈下したりといった被害が多く発生致しました。
住宅というのは、それ自体の耐久性も大事ですが、その足元である「地盤」も、同様にお家の耐久性を考える際には重要な部分であります。
実はわたくしも新潟市内に新居を建築中でして、、そこは、今回の地震で液状化が少なからず発生した地域です。地震後に近隣を歩くと、道路のところどころに砂が噴き出た跡があり、身をもって今回の被害の大きさを思い知らされたものです。
実際に今回被害が大きかった新潟市西区をはじめとする新潟市内でも多く見られる「砂質地盤」というのは、「安定している地盤」として、沈下に対しての評価はそこまで悪くありません。しかしながら、一般的に液状化は「稀な」事態とされておりましたが、最近の地震の頻発度や規模、そして今回の被害などを目にすると、皆様の心理的にも「そうもいってられない」というのが現実でしょう。
前置きは長くなりましたが、そんな訳で、今回は我が家の「地盤調査~地盤改良工事」のおはなしです。 地盤調査というのは、いくつか方法がありますが、我が家の場合、「スクリューウエイト貫入試験」という方法で調査致しました。1月某日、せっかくだから調査の現場を拝見しに行きましたが、生憎の吹雪。そんな中でも、いつもお世話になっている地盤改良会社の社員さんは手慣れた様子で、しっかりした仕事を見せて頂きました。信頼のおける会社です。
さて、地盤調査って、どうやるの!?
地盤調査は、広い意味で「地質調査」のひとつです。本来ならば建築予定地を地中深くまで実際に穴を掘って、その地中がどうなっているのか見れば明らかですが、、そんな大変なことは致しません!今は機械を使って、現地調査を致します。地盤調査の機械。。はこんなのを勝手に想像しました。
そして実際に現場にいらした機械がこちら!↓↓よりコンパクトで小回りが利きそうです。
実際にお家が建つ場所に、専用の機械で柱状の金属を地中に目掛けて垂直に差して、一定の強さと回転で刺し進めていくことで、その地下の地盤の固さや反応を測定しつつ、そのほか様々な情報をもとに地下の様子を分析します。もしや、温泉でも吹き出やしないかと期待して見ていたのですが、そんなハプニングもなく調査はほどなく終了。
その日の現地調査で得られたデータをもとに、それに見合った地盤改良工事を行う、というのが地盤調査→地盤改良工事の流れとなります。「地盤改良が必要かどうか?またはその値段は?」という質問に対して、地盤調査前にはっきりと申し上げられないのは、そのような事情があります。
そして調査の日から待つこと幾日。。調査結果が出ました! 予想の通り、改良工事が必要との結果でした。地盤改良の日取りも決定。
そしていよいよ、地盤改良工事
今回の調査の結果も鑑みて採用された地盤改良方法は、「CPP工法」。(詳しい説明は下記リンク先でご確認ください。)
CPP工法とは!?(CPP工法協会様HPリンク先)
https://cpp-assoc.com/contractor/about_cpp/method/
※地中に鋼管製の柱を設け、その上の建物を下から支える鋼管杭工法の一種で、すごく簡潔に説明しますと土地の力(建物を支える力)+杭の力を合算することで、よりコストを抑えつつ強度も担保し、施工リスクも少ない方法となっております。
調査時点で刺激した地盤に、鋼管杭が入ることで温泉でも吹き出やしないかと期待もありましたが、そんなことはなく改良工事も無事終わりました。
これにてようやく、私は見事に「盤石な地盤」を手にした訳です!盤石な地盤。いい響きです。(選挙に必要な3つの「バン」地盤・看板・カバンのうちのひとつ) お家づくりなどは人生で初めての経験ですが、そのお家づくりの中にもたくさんの「初めて」が散りばめられていて、「地盤調査→地盤改良」というのも、これまで自分の身に降りかかったことがない経験でした。
そして恐ろしいことに、お家づくりの「はじめて」は、この時点では、まだまだ序の口なのでした。。(つづく)
サカヅメハウジング 安久(あんきゅう)