お家を作る際には、プランニングや施工など実務的な作業とは別に、古くから存在する慣習や形式にのっとった、様々な「催し」もございます。お家を建てるその土地の神様に工事の安全とご家族の皆様の安全をお祈りする「地鎮祭」や「上棟式」も、その代表といえるでしょう。そして、今回行った「お餅撒き」も、40代以上の方なら「新築といえば!」で連想される、「古式ゆかしい日本の光景」です。そして同時に、最近めっきり見なくなった催しでもあります。その理由としては、お施主様のスケジュール調整が難しかったり、都市部の「合理化」の波による「簡素化」「サービスの画一化」による理由や、地域コミュニティの希薄化などなど、さまざまです。
2025年6月某日、お施主様のご理解と思いが形になり、そんな「お餅撒き」が、開催されました!

さて、お餅撒きとは?
:お家を建てる際の建方(たてかた 住宅本体の柱や梁をくみ上げる段階)に取り掛かり、棟木(むなぎ)を上げて、建物の骨組みがすべて完成したタイミングで行う儀式「上棟式」(じょうとうしき)の際に行う、近隣にお住まいの皆様に向けて行う伝統行事です。
いろいろと調べると、そもそも「餅を撒く」(「お餅」そのものを撒くことは最近は少なくなっておりまして、最近はもっぱらお菓子が中心)ことで、その建物に「災いが少なくなるように」神様に祈願し、食べ物をお供えするというのが目的だそうです。
上棟する頃の、近隣の地域の方の心情としては、「だれが住むかはわからないが、どうも、新しいお家が建つらしい」というところまでは周知されている、ある種「ソワソワした」状態かもしれません。(お施主様が直接、近隣の方々へのご挨拶などにお伺いはしておりますが、ご不在の場合も。)
つまり「お餅撒き」とは、新しくその地域にお家を建てるご家族の、近隣の方への「自己紹介&中間報告と、関係構築」のような位置づけとも取れます。

そして少子高齢化が進む昨今、そのような「地域のつながり」は、再度見直されつつあります。地域の皆様が率先してその住環境を良くしていくべく、出来ることを取り組んでいく。そんな地域の皆さんの熱心な姿を見て育った「子供たち」が増えれば、「地域の良い連鎖」、ひいては活性化に繋がっていくはず。
そんな輝かしい未来を想像させるほど大盛況のうち、お餅撒きはみなさまの最高の笑顔と歓声とともに、無事終えることができました。
さて、完成が楽しみです。またこちらでご報告致します。
(サカヅメハウジング 安久)