サカヅメハウジングの安久(あんきゅう)です。入社1年と幾ばくの日々を過ごしております。
ウッドショックの収束の出口が見えない中、国内の木材に熱い視線が注がれています。
ということで、以前お伺いいたしました、新潟県森林組合連合会さん主催の、「国産優良材展示特別市」にお邪魔した際のレポートです。
森林組合さんでは毎月2~3回、通常の市(いち)を行っておりますが、秋の今回と、年明けに行う2回の特別市は、規模も出てくる材も通常の倍以上!また、通常の市ではお目に掛かれない樹齢300年超えの巨大杉など、出荷元が勝負をかけた木材も出品されるとのことで、日本全国の木材を扱う業者さんもわざわざ足を運ぶ・・・
「秋の収穫祭」
と言わんばかりの、大注目の市(いち)なのです。
広大な敷地にところ狭しと様々な木材が積み上げられており、まず驚く。。会場を漂う木材のさわやかな香り。午前中は広葉樹のせり、午後は針葉樹のせりと、ボリュームの2部構成!
せり人が最初の値段を叫び、せり落としたい人が、それよりも高い値段を言いながら手を挙げる。
最終的に一番高い値段を出した人が、せり落とす。
この時間にこの場所に来ていないと、これらの木材を購入する資格を得られない。
不公平と思われるかもですが、実際にモノを見れる!というのは値踏みの点からしても、目利きの方には何よりの安心感にもなるのだとか。
では、どんな業者さんが集うかというと、特殊材で家具を作る家具メーカーさん、またはその家具メーカーや工務店さんに木材を卸している製材関係業者、はたまた、他の県の木材市(いち)の主催の方などなど。(自分のところの市(いち)の目玉になる木材を買い付けに来るという!)いろんな「木材のプロフェッショナル」が各々の用途や目的を持って、「良質な木材」を仕入れに集まってきています。
魚市場では重さ(キログラム)の単位でやりとりされていますが、木材の世界では、「体積」が単位となります。
特筆すべき点として、木材の体積に関して、木の種類によって使用する単位が2種類あります。
広葉樹の場合は「立法メートル」(㎥。略して「リュウベイ」と呼ぶ。)、杉などの針葉樹の場合は「石(こく)」※ちなみに1石=0.278㎥。「加賀百万石」(かがひゃくまんごく)の石(こく)と同じ単位。)なので、今回は午前中が広葉樹、午後が針葉樹ということで、各々扱う体積の単位が違うのです。
ややこしい!否、奥深い!
せりも佳境になり、注目のVIP木材ともなると、(1石)「~万円!」と、せり人が好調子で飛ばすや否や、間髪無くその価格がどんどんせり上がる。不景気の日本では考えられない、バブリーな光景。
木材のプロフェッショナル達のギラついた目なざしと、威勢のいい声が飛び交うせりの緊張感ある独特の空気。
ウッドショックとはまた異なった「木」というものの「市場価値」。
しかしながら、何代にもわたりしっかり手をかけて育てられた木の市場価値となれば、当然と言えば当然。この日会場で出会った木材たちが、やがて都内の超高級すし店のカウンターとして、はたまた高級旅館の天井板として空間を彩ったりするのかしら・・・ってなことを妄想すると、またまた感慨深いです。
以上、サカヅメハウジング安久のレポートでした。
これからもサカヅメハウジングの日常をレポートしてまいりますので、次回更新もお楽しみください!